もしNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)に自分が描いたイラストが勝手に登録されていたら。
これはそのような問題で悩んでいる方への記事です。
OpenSeaで著作権侵害等の権利侵害コンテンツが見つかった場合、どのようにすれば削除できるか。
悩んでる方のお役に立てる内容があるかもしれないと思い、調べた内容をまとめてみました。
私はミットランドストーリーという会社の中の人です。
現在はアバターアプリを主に開発しています。
公開中のアプリ紹介です。(ダウンロードお願いします!)
問題コンテンツの確認
公開中のアプリ「ソードメーカー」で作成した画像がNFTで販売されていると、ご報告をいただきました。
またNFTで販売をされていたご本人と思われる方からも、同じタイミングでにNFTでアプリでの作成画像をNFTで販売可能かどうかについて、お問い合わせ頂いておりました。
ご連絡頂いた内容を確認をしたところ、既にイラストが多数登録された状態になっておりました。アプリの性質上アプリで作成した画像のNFTでの販売は許可できない為、その旨を本人にお伝えしNFTからの画像の削除をお願いしました。
NFT作者へコンテンツ削除の依頼
削除のお願いから一週間以上経過しても、コンテンツはそのまま残ったままの状態でした。
どうもNFTは作成者自身でコンテンツの削除が出来ない仕組みになっているようです。
一度フリーズすると 、コンテンツは分散ファイルストレージに永続的に保存されるため、編集したり削除したりすることはできません。
作成者自身でコンテンツを非表示にする機能はあるそうです
このケースは削除のお願いを無視されただけのようです。
この為OpenSeaへ直接コンテンツの削除依頼を行う事にしました。
削除の依頼の方法
調べてみたところ次の三つの方法見つかりました
今回は2を試し、削除がされないようならば3を試してみたいと思います。
1. Report機能を利用
OpenSea内での違反コピーを報告する方法です
アイテムの右上(画面サイズによって異なる)にあるレポートボタンから報告出来ます
「Copyright infringement」を選択したのち「Original collection」でOpenSea内のコレクションを指定できます
2. 報告フォームを利用
OpenSea外のコンテンツが無断で利用されている場合に報告する方法です。OpenSea内のコンテンツの報告もできます。
下記のページの「click here」から報告フォームに移動することが出来ます
How can I report fraudulent content on OpenSea? – OpenSea
今回はコレクションのURL、アプリのURL、アプリの画面のキャプチャ、アプリ素材、会社情報を入力する事にしました。
3. 著作権代理人に直接連絡
mailや電話で担当者と直接やり取りしたい場合の窓口のようです。
「Terms Of Service」に著作権代理人の連絡先が記載されてるので、ここにmailや電話で直接連絡します
違反コンテンツの扱い
通報されたコンテンツは問題有と判断された場合、OpenSeaで画像が非表示にされるそうです。
削除対応がされてもコンテンツのエントリ自体はそのまま確認できる状態だそうです
"OpenSea上でアクセスできなくなる"が"トークンの所有権"はそのままだそうです
コンテンツの購入後購入したコンテンツが削除された場合どのような扱いになるか、記述を集めたものを作成しました。
気になる方はこちらもご確認下さい。
コンテンツ削除の確認
フォームから連絡先、アプリのURL、アプリのキャプチャ画面と一緒にコンテンツ削除のお願いを送ったところ、一日経たないうちにOpenSeaからコンテンツ削除の連絡がありました。
フォーム送信一度きりで、追加のやり取り等は全く発生しませんでした。
コンテンツのURLを開くとこのようなメッセージが出ます。
最後に
OpenSeaについて少しだけ調べてみましたが驚く事が多かったです。
長年電子コンテンツを販売してきた身としては、色々な面で「ゆるい」という印象でした。
NFTを買われる方は、問題が発生した際に連絡が取れる方から購入された方が良いように思いました。
またNFTで販売をする場合は身元を公開する事で、他の販売者にアドバンテージが取れるのでは、とも思いました。
OpenSea, the largest NFT marketplace