ミッドランドブログ

長めのお知らせ、紹介記事を掲載します

Steam NEXTフェス参加で増加したウィッシュリストの数

これはSteam向けにゲーム開発を行っていて、ダウンロード数やウィッシュリストの登録数を増やしたいと考えている人に向けた記事です
SteamNextFestへの参加や体験版のリリースを検討している人のお役に立てたらうれしいです。

 

SteamNextFest 2024年2月版に参加しました
と、調査を兼ねてそこで公開されている体験版を結構な数遊んでみました

 

Steam NEXTフェスとは

 

store.steampowered.com

 

SteamNextFestはプレスなどに向けてSteamが行うイベントです。
今後発売予定の無料の体験版を沢山遊ぶことが出来ます。
年に二回開催されているようです

 

 

SteamNextFestの参加方法

発売前のゲームが一度だけ参加することが出来ます
参加方法はとても簡単です

 

・Steamworksで参加ボタンを押す

既に参加済みの状態でボタンは表示されていません、この辺りに参加ボタンがあった記憶があります

 


・ストアページを用意してレビューを通す

・体験版を期日までにリリースする

 

これで最低限必要な作業は終了です

オプションでライブ配信なども行うことが出来ます

 

 

参加したアプリの特徴

  • 事前の宣伝活動はほぼしておらず、ストアページの類もかなりしょっぱい作り
    ライブ配信なども一切していない
    (類似のアプリを既にリリースしており、これが正直なところそんなに売れていない為)
  • スマホアプリの流用で、機能はほぼ完成した状態
  • ゲームというよりツールに近い

 

フェス内での注目度について

注目度はかなり低いです
リストの最下部に表示されていたのは確認しました

 

実際どれくらいウィッシュリストが増えたか

 


意外と増えたなという印象でした
体験版リリース~フェス参加によって登録数が倍以上になったようです。

という事でフェスへの参加は比較的良い結果になったと考えています

 

以上となります

 

この記事に興味を持っていただいた方は、こちらの「体験版を沢山遊んでみた感想」もお勧めします

midland.hatenadiary.jp

アプリのダウンロード数が減る原因 - クラッシュ発生率とGoogleplayの不正な動作のしきい値について

これはリリースしているアプリのダウンロード数が急に減って困っている方へ向けた記事です。
同様の問題が発生している方のお役に立てたら幸いです。

昨年末クラッシュが発生するアップデートをリリースしてしまいました。

 


対策が遅れ、問題を一週間程度放置したところ、クラッシュ発生率が不正な動作のしきい値を超えてしまいました。

不正な動作のしきい値を超えたあたりから、対象のアプリのダウンロード数が半減とはいかないまでも3~4割程度減ってしまいました(涙

 

support.google.com


不正な動作のしきい値について

「ユーザーが認識したクラッシュ率」と「ユーザーが認識した ANR 発生率」はGoogle Playの品質に関する重要指標です。
これらに対して閾値が設定されていて、アプリがこの閾値を超えるようになると「不正な動作のしきい値を超えたアプリ」として扱われるそうです

 

  • Google Play で見つかりにくくなる可能性があります
  • 別のアプリを使用するようユーザーを誘導します。
  • 場合によっては、ユーザーが事前に認識できるようアプリのストアの掲載情報に警告が表示され、技術的品質の高い別のアプリを探すためのオプションが提供されることもあります。

 

「過去 28 日間のデータを基にアプリの品質を評価します」という話なので、一度クラッシュ率が上がってしまうと対策後も28日間その影響を受け続ける可能性があります。
対象のアプリも年始にクラッシュ対策を行い問題のクラッシュが発生しない状況になっていますが、まだ閾値を超えたままになっています。(涙

クラッシュが発生するアプリをリリースしてしまった場合、直ぐに対策する事をお勧めします。

以上となります

 



AdmobのGDPRメッセージを実装したらAppleでリジェクトされた時の話

これはAdmobのGDPRメッセージを実装したらAppleでリジェクトされて困っている方に向けた記事です。

AdmobのSDKを用いたGDPR 同意メッセージを実装して審査に出したところ下記の理由でリジェクトされました

Guideline 5.1.1 - Legal - Privacy - Data Collection and Storage
We noticed you collect data to track after the user selects "Ask App Not to Track" on the App Tracking Transparency permission request. 
Specifically, we noticed your app accesses web content you own and collects cookies for tracking after the user asked you not to track them.

どうもGDPR 同意メッセージがATTの確認と干渉して良くない状況になっているようです。

色々調べてみたところ公式コミュニティにこのような投稿がありました。

groups.google.com

まずATTを表示し、ユーザーがAppにトラッキングしないように依頼すれば、GDPRを表示する必要はなくなります。一方、ユーザーがトラッキングを許可すれば、GDPRを表示し続ける」、アップルからの情報を考えると、これが最善のアプローチだと思います。

 

ATTについてはAdmobのSDKを利用せず独自に表示をしております。
ATTとGDPR両方AdmobのSDKで表示をさせるという方法も考えましたが、今回はATTは元の独自の実装のままで対応をすることにしました。

対応内容ですが、ATTでAUTHORIZEDを受け取った時のみAdmobのGDPR 同意メッセージを表示するようにしました。
AppTrackingTransparency.AuthorizationStatus.AUTHORIZED
(独自の実装なのでコード等は掲載しません)


この方法で無事審査は通ったようです。

以上となります

 

 

 

 

admob シンガポール税務情報提出

これはadmobやadsenseシンガポール税務情報提出が通らなくて困っている方向けの記事です。

公式コミュニティにも書き込みがありますが
居住者証明書を提出すると通る可能性が高いようです

当アカウントではいくつか資料を提出しましたがこのような感じでした
クレジットカードの明細 通らない×
謄本最新版 通らない×
居住者証明書 通った〇

居住者証明書のフォーマットは下から取得できます

www.nta.go.jp


二通作成して管轄の税務署に持っていけば無料で作成してもらえます。時間は一週間程度かかります。

提出先国の記載欄がありますがシンガポールで問題ありませんでした。なおTOPに表示される納税証明書は居住者証明書と別の物です、ご注意ください。居住者証明書のフォーマットはちょっと下にあります。(私も税務署の人から指摘をされて気付きました。)

続きを読む

アプリ開発者向けおま国 - あの国

おま国とは「売ってるがお前の国籍が気に入らない」もしくは「お前の国には売ってやんねーよ」の略称

 

これは海外向けにアプリ販売などを検討されている方への記事です。
皆さんは規制の厳しい国としてどのような国を思い浮かべますか?米国、EU、中国...色々あると思います。
各種ストアでアプリの販売を行っている方は、この国の存在に気付いている方も多いのではないかと考えています。
何故かストアでその存在を主張してくる国

そうブラジルです

色々調べてみたところ消費者保護とマネーロンダリング対策に力を入れているようで
ブラジルでの規制は他の国より厳しく感じると記載しているサイトが数多くありました。

私が今感じている点としては、コンテンツのレーティングが他の国と別枠で厳しい。
そしていま直面している問題として

 

すでにカード発行会社からの通知などでご存じかもしれませんが、ブラジルの法令により、決済機関はパートナーの本人確認を行うことが義務付けられております。弊社では、個人情報の保護と機密保持に配慮しながら、こうした法律を遵守する手順をご用意しています。
お客様のアカウントの確認手続きを行うには、ご登録時に提出されたものとは別にお客様のビジネスに関する情報が必要です。

GooglePlayのブラジルでの販売では追加の本人確認が発生する場合があるようです。
※確認ができるまで全支払い停止になります


追加で要求される情報は以下のようなものです


名前
住所
受益者: 会社の株式または議決権の 25% 以上を所有または支配しているすべての個人。会社が別の事業体の子会社である場合は、親会社の受益者が最終受益者となります。
経営幹部: 会社またはその会社の Google Play 関連の事業に対して経営管理上の支配力や影響力を行使するすべての個人。
正式な代理人: 当事者の代理を務める法的権限を有し、責任を負う個人。
住所確認: 会社の住所を証明する書類。
その他の情報: 生年月日、写真付き身分証明書などの追加情報の提供を求められる場合もあります。

support.google.com


特定の国や地域でアプリの販売や配布を行う際、規制当局の要求に応じて追加の要件を満たすことが必要となる場合があります。

どうもブラジル政府がヤバいと思った人物に対して、個別に個人情報を渡すようGoogleを介して要求する仕組みがあるようです。
正直なところ、よくわからない国の政府に他では要求されないような個人情報を渡したくありません。


ブラジルで大きな需要が見込めないのであれば、販売先から外してしまうのも一つの手だと思いました。

アプリ開発者向け租税条約 (アメリカ、台湾、シンガポール、Apple、Google)

【注意】これは税金に関する専門知識のないアプリ開発者が、財務省サイトの掲載情報にふわっとした解釈を行ったものです。
実際に税務処理を行う方は専門家にご確認ください。

 

税金を介した国内資産の不当な流出を防ぐために作られた国家間の条約。
締結国で商売では二重課税を回避できる。免税

 

租税条約に関する資料 : 財務省


Appleではアメリカ向けの租税条約情報の、Googleではアメリカ、台湾向けの租税条約情報の入力が求められています。免税を受ける為に、日本国への納税を証明する情報を求められます。
比較的新しい仕組みのようです。今後入力を求められる機会が増えそうな予感がします。


租税条約 日本 -アメリカ 

AppleGoogleで情報入力を求められます


日本に所得税法人税を払っている人間に対してアメリカの連邦所得税所得税法人税に該当)
を免税
アメリカに永住権を持って居たら対象外?

https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/international/press_release/sy151107a1.pdf

 

租税条約 日本 - 台湾

Googleで情報入力を求められました


日本/台湾の商売について、日本側の住居者には台湾側から営利事業所得税、個人総合所得税、所得基本税(所得税法人税、住民税に該当?)
の10%以上の課税を行わない
(台湾に10%取られるのは確定?)

https://www.koryu.or.jp/Portals/0/images/news/20160615/sozei-J.pdf


租税条約 日本 - シンガポール

Googleで情報入力を求められました


日本に所得税法人税・住民税を払っている者はシンガポールへの所得税法人税・住民税が免税

使用料に該当する可能性があり、この場合税率が10%に補正されるようです。
正確な情報が必要な場合はストアや広告会社に直接問い合わせたほうがいいかもしれません

https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/international/tax_convention/Singapore1994_jp_en.pdf


日本の租税条約一覧

我が国の租税条約等の一覧 : 財務省

AdmobのMobile Ads SDK (iOS)を手動ダウンロードで導入した際にGADInvalidInitializationExceptionでハマった話

Unityの2020.3.1でiOS向けアプリケーションを開発しているのですが、AdmobのMobile Ads SDK (iOS)を手動でインストールした際に

 

Uncaught exception: GADInvalidInitializationException: The Google Mobile Ads SDK was initialized without AppMeasurement. Google AdMob publishers, follow instructions here: https://googlemobileadssdk.page.link/admob-ios-update-plist to include the AppMeasurement framework and set the -ObjC linker flag. Google Ad Manager publishers, follow instructions here: https://googlemobileadssdk.page.link/ad-manager-ios-update-plist

のエラーでハマりました
※この時に用いたGoogle Mobile Ads SDKは10.5.0

 

手動インストールとはフレームワークをcocoapods経由ではなくサイトからダウンロードして導入する方法で、Mobile Ads SDK (iOS)で手動ダウンロードとして説明されているものです

 

このエラーが出力される原因は色々あるようですが当環境では追加したframeworkの「target membership」が外れていたことが原因でした。

ちなみにこのチェックを入れた後Build PhasesのLink Binary With LibrariesからJavaScriptCore.frameworkを追加しないとビルドエラーになります

 

追記(2023/11/11)

上の対応でエラーで落ちることは無くなったが、肝心の広告が表示されないという人は、下を参考にさせてもらいUnityFramework.frameworkの状態を確認するとよい事があるかもしれません。

note.com